|
クレジット文化が浸透してきた時代、
若者には借金への意識も薄れてきているようです。
わが社に久々の新人が入社してきました。
彼女は20歳。
前職はクラブのホステスです。
すさんでいる雰囲気はなく、
どちらかといったらほのぼのとしたオーラを放っています。
私は入社3年たっており、彼女の教育担当となりました。
入社初日、各支店の案内をします。
近場でしたので歩きでアーケードを歩きながらです。
最後に無人契約機を案内し、支店に戻ろうという時でした。
なんと彼女は私にこう言ったのです。
「入社したのでどこかの消費者金融からお金を借りたい」と。
それまで新人教育担当として正社員・
アルバイト社員を20名あまり育ててきました。
しかし、初日で借金の相談をしたのは彼女一人だったのです。
銀行ほどではありませんが、消費者金融もお金を扱う仕事。
毎日何百万円から何千万円単位のお金を扱うこともあります。
当然お金にはかなりシビアです。
例えどんなに優秀な人材でも、
その家族が当社の口座を持っていたら入社できません。
口座があるのを本人が知っていてもです。
ですから借金の相談をするなどもってのほかです。
ヘタすれば店内のお金を持ち逃げするかもしれません。
あっけらかんとした彼女の態度。
これは大変な新人がやってきたと思いました。
その場では止めたほうがよいと進言したのですが、
彼女の耳には届かなかったようです。
あれよあれよという間に5社から借り入れ。
当然長くは続かず元のホステス業へと戻っていったのでした。
|